展示された作品を紹介する大久保徹哉さん=松江市鹿島町北講武、ぎゃらりー彩路
展示された作品を紹介する大久保徹哉さん=松江市鹿島町北講武、ぎゃらりー彩路

 【松江】松江市鹿島町北講武の日本画家大久保徹哉さん(80)が自宅に開設している「ぎゃらりー彩路」で「四季」をテーマに柔らかい色彩でアジサイ、ハス、ボタンなどの季節の花や風景を描いた作品を並べ、来場を呼びかけている。24日まで。入場無料。

 大久保さんは京都で西陣織の帯のデザインを手がけた経験がある。日本画は40年以上、ボタンなどの花々や宍道湖、故郷の鳥取県若桜町の風景などをモチーフとし、淡い色彩で写実的に描いている。

 はがき大の新作からふすま2枚ほどもあるびょうぶまで約30点の現在の展示は、アジサイ、アサガオなどの梅雨や夏の花が中心。京都での写生を元に盆をイメージして10年前に描いたハスの軸作品「浄」は、幾重にも花びらが重なる白い重厚な花が目を引く。重ね塗りをせず色が濁らないように意識したという。

 大久保さんは「絵を見て癒やされてほしい」と話している。期間中、午前10時から午後5時まで鑑賞できる。問い合わせはぎゃらりー彩路、電話0852(82)2632。(山本貴子)