【出雲】ドラマチックな物語の展開と華やかな画風で人気の漫画家・一条ゆかりさん(72)の画業50周年を記念した企画展が16日、出雲市平田町の平田本陣記念館で始まる。
一条さんは1968年に雑誌「りぼん」でデビュー。野心家の主人公を中心に繰り広げられる物語は同性愛や整形といった当時の少女漫画としては踏み込んだ描写があり、気鋭の漫画家として注目された。
14日、内覧会があり、年代別にモノクロ画約90点、カラー画約50点が並ぶ。初期代表作「デザイナー」のカラー画やテレビドラマにもなった「有閑倶楽部」第1話のモノクロ画が楽しめる。カラー画は色鮮やかできめ細かい描写が特徴。
企画展は前、中、後期の3回に分けて展示する。前期は16日から8月15日。カラー画は途中50点ずつ入れ替える。
今岡由華専門員(44)は「会期が3回に分かれるので来るたびに違う魅力が感じられる」と話した。中期は8月17日~9月12日、後期は9月14日~10月16日。入場料は一般800円、高校生以下無料。火曜休館。
(平井優香)