花畑の手入れをする小西順子さん=安来市西赤江町
花畑の手入れをする小西順子さん=安来市西赤江町
花畑の手入れをする小西順子さん=安来市西赤江町

 安来市西赤江町の安養寺団地に住む主婦小西順子さん(64)が、団地出入り口の道路脇の草地約100平方メートルを4年前からこつこつと耕し、花畑に変えた。年間を通じて約150種類の花が地域を彩り、地元住民や通行人の心を癒やしている。

 安養寺団地は山陰道の側道近くにあり、13軒の住宅が立ち並ぶ。道路脇の市有地の除草作業といった管理は、市から地元自治会に任されているという。

 除草しても、すぐにカヤやクズが繁茂するため、小西さんは、花を植えて団地の玄関口をきれいにし、住民や訪れた人に喜んでもらおうと決意。くわで石や草の根を掘り起こして少しずつ整備し、夫の昇さん(64)の手も借りて花の種や苗を植えていった。

 この時季は白いノースポールや水色のネモフィラ、ピンクのリナリアなど、色とりどりの花が春風に揺れる。市外から観賞に訪れる人もいるといい、小西さんは「花は多くのご縁も運んできてくれた。今後も景観を維持し、皆さんに喜んでもらいたい」と話した。 (渡部豪)