ハッチョウトンボやカワラハンミョウなど希少生物の展示をする吉崎佳慶さん(左)と三保富士夫さん=益田市中吉田町、キヌヤ中吉田店
ハッチョウトンボやカワラハンミョウなど希少生物の展示をする吉崎佳慶さん(左)と三保富士夫さん=益田市中吉田町、キヌヤ中吉田店

 【益田】希少生物の巡視と保全活動をする益田市内の男性2人が、石見地方に生息する希少な動植物の写真を同市中吉田町のキヌヤ中吉田店で展示している。ハッチョウトンボやカワラハンミョウなどを紹介し「地元の宝を知ってもらいたい」と来場を呼びかけている。8月15日まで。

 写真を展示するのは吉崎佳慶(よしのり)さん(81)=益田市久城町=と三保富士夫さん(68)=同市遠田町。2人は環境保全活動に取り組む益田市のNPO法人「アンダンテ21」の会員で、地元に生息する貴重な動植物に親しんでほしいと初めて企画した。

 島根県のレッドデータブックに記されている昆虫や植物を展示し、全長2センチほどで国内最小サイズのハッチョウトンボやカワラハンミョウのほか、チョウジソウやフナバラソウといった写真が並ぶ。大きさや生息場所の説明も添えている。いずれも益田市や津和野町などで撮影した。

 吉崎さんは「希少種がいるのは豊かな自然だということ。夏休みに展示し、石見の宝として次世代につなげたい」と話した。

 30日と8月11日にはハッチョウトンボとカワラハンミョウの標本の展示がある。展示の観賞は無料。

(藤本ちあき)