食料品の袋詰め作業をする宮迫瑞穂さん(左)と三島亜美さん=出雲市今市町、市社会福祉協議会
食料品の袋詰め作業をする宮迫瑞穂さん(左)と三島亜美さん=出雲市今市町、市社会福祉協議会

 食料品を生活に困っている人へ無償提供する出雲市社会福祉協議会のフードドライブ事業に、島根県立大出雲キャンパスの学生が加わっている。コロナ禍が起こった昨年、社協から生活物資の提供を受けたことから、恩返しにと袋詰めの作業などに汗を流す。

 市社協は昨年、個人や企業から寄付された食料品を530人の手元に届け、中には同キャンパスで学ぶ看護栄養学部の学生も含まれた。

 今年は、29日に第1弾として配布を計画。準備作業への参加を募ったところ健康栄養学科と看護学科の4人が手を挙げた。

 26日に同市今市町の市社協であった作業には、健康栄養学科4年の宮迫瑞穂さん(21)と三島亜美さん(21)が参加。寮生活の三島さんは昨年、市社協からおかゆやおでんのレトルト食品の受け取り「コロナ禍で人の温かさを感じた。今度は支える側になりたい」と話す。

 2人は、世帯ごとの袋に寄付された食料品を入れたほか、袋詰めした食料品で作れるレシピも入れた。市社協の支援に心が晴れたという宮迫さんは「元気になって、コロナが終わるまで乗り切ってほしい」と話した。

 フードドライブの提供は29日午後1時半から市社協で行う。27日午後5時15分までに申し込みが必要。申し込み、問い合わせは市社協、電話0853(23)3781。