吉川元春の墓前に玉串をささげる吉川家32代当主・重幹氏=広島県北広島町
吉川元春の墓前に玉串をささげる吉川家32代当主・重幹氏=広島県北広島町

 戦国時代、毛利家の重臣として山陰方面の侵攻を担った武将・吉川元春(1530~86年)の墓前祭が7日、広島県北広島町の墓前であった。地元住民らが、尼子氏との戦いを描いた小説「駆ける 少年騎馬遊撃隊」(稲田幸久著)でも注目され、歴史ファンを引きつける元春をしのんだ。

 1313~1591年に吉川家が本拠地とした現在の北広島町一帯は城跡、館跡などの史跡がある。墓前祭は毎年8月に地元の神職会が主催。今年は吉川家32代当主・重幹氏(67)=東京都=を含め約50人が参列し、玉串をささげた。重幹氏は「歴史的な縁を大切にしている地元の皆さんに敬意と感謝を表したい」と話した。

 吉川家ゆかりの地として安芸(広島県)や、山陰両県の鳥取(鳥取市)、石見(大田市)のほか、駿河(静岡県)、岩国(山口県)にもある「吉川会」が歴史継承活動を展開しており、同氏は「これからも交流を続けていきたい」とした。
      (新藤正春)