【雲南】雲南市立鍋山小学校(雲南市三刀屋町乙加宮)の全校児童が27日、近くの三刀屋川にアユの稚魚2千匹を放流した。川辺での活動を通じ、ふるさとの川を守っていくことを学んだ。
身近な自然の豊かさに触れる授業の一環。斐伊川漁業協同組合鍋山支部の協力を得て、昨年はコロナ禍のため取りやめたが、毎年実施している。
放流を前に、同支部の名原英夫支部長(66)が、体長約10センチの稚魚が秋には20センチほどにまで成長するなどアユの特徴を説明。「大きくなれと思いながら放してほしい」と呼び掛けた。
約50人の児童は、学校近くの三刀屋川河川敷に集合。バケツをゆっくりと傾けながら稚魚を水に放し、元気に泳ぐ姿を見送った。
1年の渡部輝さん(6)は「楽しかった。大きくなってほしいと願いを込めた」と話した。(狩野樹理)