展示されている水草を眺める来場者=米子市彦名新田、米子水鳥公園ネイチャーセンター
展示されている水草を眺める来場者=米子市彦名新田、米子水鳥公園ネイチャーセンター

 【米子】中海とその周辺に生育する水草や藻類を紹介する展示会が米子市彦名新田の米子水鳥公園ネイチャーセンターで開かれている。希少種のシラタマモなど25種に来場者が見入っている。24日まで。

 園内の池で国内8例目の生育が確認されたシラタマモは、仮根と呼ばれる根のような組織に直径1ミリの白い球をつけるのが特徴で、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧1類に分類されている。小さな白いかわいらしい花を咲かせるヒメシロアサザは鳥取県内で既に絶滅し、島根県では大根島や安来市の田んぼで見られるが数は少ないという。

 水草は魚類の餌やすみかになることから、神谷要館長(50)は「水草が生物の生態系を守っていることを知ってもらえたらうれしい」と話した。

 展示会は普段見ることの少ない水草に理解を深めてもらおうと、公園を指定管理する中海水鳥国際交流基金財団などが開いた。午前9時~午後5時半で、入館料が必要。火曜休館。

(柴田広大)