試合会場となる大山平原ゴルフクラブは大山の裾野にあり、戦略性の高いコースだ。フラットなホールが多いもののグリーンの傾斜はきつく、芝目も読みにくい。「簡単そうに見えて読みづらい」をテーマにコースセッティングを行ったという佐伯三貴プロに、各ホールの特徴や攻略方法を解説してもらった。(アウトコース、インコースが通常営業時とは逆になります)
さいき・みき 広島県東広島市出身。2007年にプロになり、JLPGAツアーには354試合出場し通算7勝を挙げた。現在はツアープロのコーチや母校・東北福祉大の女子ゴルフ部コーチとして活動している。37歳。
1Hole 535Yards Par5
バーディー欲しい ロングホール
バーディーを取っておきたいロングホール。バーディーチャンスにつける位置をあらかじめ決めてコースを攻めたい。1打目から残りの距離を計算してショットすればバーディーの確率が上がる。
2Hole 385Yards Par4
平たんで真っすぐ 飛ばし屋有利
比較的平たんでほぼ真っすぐなホールとなり、飛ばし屋に有利。距離は短いが、グリーンが小さく手前にバンカーもあるため、ティーショットはフェアウエーの中央に置きたい。
3Hole 153Yards Par3
グリーン小さい ピン狙うショットを
約150ヤードのやや打ち下ろしのショートホール。グリーン手前にバンカーがあり、グリーンが非常に小さいが、ミドルアイアンでピンを狙いたい。
4Hole 359Yards Par4
バンカー越えか 避けてフェアウエーか
右ドッグレッグのホールで、ティーショットで右サイドのバンカー越えを狙うのか、バンカーを避けてフェアウエーに置くのかが攻略の鍵になる。グリーンは奥行きがあるが、幅は狭いのでショット力が試される。
5Hole 352Yards Par4
チャンス得やすい しっかりパー
確実にパーを取っておきたいホール。ティーショットを右のバンカーに入れなければチャンスになりやすい。しっかりフェアウエーをキープしたい。
6Hole 551Yards Par5
バーディー狙う 2打目丁寧に
距離は長いが難易度は高くなく、バーディーで上がりたいホール。左サイドはすぐOBになるので注意が必要。2オンは難しいかもしれないが、3打目が打ちやすくなるように2打目は丁寧に打ちたい。
7Hole 142Yards Par3
ピン手前に置いて チャンスメーク
打ち上げのショートホール。グリーンは奥から手前に向かってきつい下りの傾斜がある。ピンの手前に置いてチャンスメークしたい。
8Hole 402Yards Par4
距離残りやすく 難易度高い
打ち上げのミドルホール。2打目の距離が残りやすい上に左側に木が2本あり、難易度は高いのでパーセーブしたい。グリーンは縦に長くピンの位置を見極めた上でのクラブ選択が重要になる。
9Hole 375Yards Par4
前回大会3日間で ボギー100人超え
一見、距離が短く簡単そうに見えるが前回大会では3日間でボギーを打った選手が延べ100人を超えた最難関ホール。ティーショットやグリーン上でのパッティングに神経を使いそうだ。
ティーマークの位置によって1打目の狙いどころが難しくなり、グリーンは奥から手前に向かって下りの傾斜がきつい。グリーンの左右にバンカーがあるが、しっかりグリーンを捉えたい。
10Hole 497Yards Par5
グリーン手前バンカー 3打目勝負も手
2オンが狙えるロングホールで前回大会では2選手がイーグルを達成した。1打目で飛距離を稼ぐと、2打目は打ち下ろしになるがグリーン手前に複数のバンカーがある。レイアップして3打目勝負にするのも手だ。
11Hole 369Yards Par4
バンカー越えるか 判断ポイントに
真っすぐで打ち下ろしのミドルホール。左サイドのバンカーを越えてショートアイアンやウエッジで打つのか、バンカーの手前に置いてミドルアイアンなどでチャンスメークするのか。この判断がポイントになる。
12Hole 362Yards Par4
バンカー越えて チャンスつくりたい
左サイドにあるバンカーを越えてショートアイアンでチャンスをつくりたい。2打目もグリーンの左右にバンカーがあり、ショット力が問われる。バンカー越えを狙うのか、それとも避けるのかという判断が大切になる。
13Hole 161Yards Par3
ピンポジションを 頭に入れて
打ち下ろし気味のショートホール。グリーンの左右と奥にバンカーがある。グリーン手前側は傾斜がきついので、ピンポジションをしっかりと頭に入れた上で、乗せる位置を考えてほしい。
14Hole 522Yards Par5
フェアウエー左 バンカーに注意
このホールは、向かい風になることが予想される。ティーマークの位置を調整することで2オンを狙えるようなセッティングにしたい。フェアウエー左サイドにあるバンカーに入れないように注意が必要だ。
15Hole 359Yards Par4
フェアウエー狭く グリーン非常に小さい
ティーショットはフェアウエーに置きたい。フェアウエーは比較的狭くグリーンは非常に小さい。ピンの位置を見て、どこにボールを落とすのかを考えないといけないホールだ。
16Hole 416Yards Par4
グリーン手前から奥 きつい下り
若干左ドッグレッグで打ち下ろしとなり、ポイントになるホール。ティーショットで左サイドのバンカーを越えて、2打目を短い番手で打ちたい。グリーンは手前から奥にかけてきつい下りの傾斜がある。
17Hole 164Yards Par3
ホールインワン 今年も期待
前回大会ではホールインワン達成者が出ており、今年も期待したい。左奥にバンカーがある。風に影響を受けやすいホールなのでしっかりと風を読んで打ちたい。
18Hole 409Yards Par4
難易度高く 「18番」ふさわしい
難易度が高く、レギュラーツアーで戦える選手を育てるというコースセッティングのコンセプトにふさわしい「18番」と言える。
フェアウエーをしっかりキープできれば、バーディーの可能性は高くなる。グリーンは小さく傾斜がきついので注意が必要だ。大山平原ゴルフクラブはこのホールを含めてアウト、インとも上がりの3ホールが難しく、勝負のポイントになる。