女子プロのアプローチショットの行方を追う観客ー鳥取県伯耆町丸山、大山平原ゴルフクラブ
女子プロのアプローチショットの行方を追う観客ー鳥取県伯耆町丸山、大山平原ゴルフクラブ
女子プロのアプローチショットの行方を追う観客ー鳥取県伯耆町丸山、大山平原ゴルフクラブ

 女子プロゴルフのステップアップツアー「山陰ご縁むす美レディース」が24日、大山平原ゴルフクラブ(鳥取県伯耆町丸山)で開幕し、開催2回目で初めて観客が入った会場で女子プロたちが見せる、華やかで力強いプレーに約350人がくぎ付けとなり、盛んな拍手を送った。 (取材班)

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 初日の予選ラウンドは午前8時のスタートから色鮮やかなウエアを着た選手たちがさっそうと登場。大山や日本海を望む雄大なコースに響くドライバーの快音に観客から大きな拍手が湧き起こった。新型コロナウイルス禍の影響で2年間観戦を控えていた米子市の会社員山崎将秀さん(69)は「やはり会場でプレーを目の当たりにすると、テレビで見るよりも迫力がある。プロの打感には勢いがあり、驚かされる」とうなった。

 選手にとっても有観客は待ちわびた環境。年間賞金ランキング2位で、3アンダーの4位タイの好スタートを切った大林奈央選手(22)は「応援がボールを押してくれるような感じだった」と笑顔を見せた。

 グリーン周りではピンそばへの絶妙なショットが観客をどよめかせた。ゴルフ歴18年の松江市の自営業川上優子さん(61)は「女子プロの大会を見るのは初めてだったが、細い体の中の鍛えられた体幹の素晴らしさを感じた」と話した。

 次世代の育成も目的とし関連事業に力を入れる今大会は、ジュニア選手も観戦。小学1年から競技を続ける松江市立内中原小学校5年の友田悠貴君(11)は「プロのパターはすごくうまく、勉強になった。僕も早くゴルフがしたい」と声を弾ませた。

 昨年の第1回大会はコロナ禍の影響で無観客だったが、今年は山陰両県唯一の女子プロゴルフ大会の観戦を望むファンの声を受けて有観客開催となった。会場では検温やマスク着用、適度な距離の確保、大声での声援自粛を求めている。

 前売り券(千円)はローソンチケット(Lコード66888)のみで各ラウンドの前日午後11時まで販売する。当日入場料は1500円。高校生以下は無料だが、在学証明書の提示、中学生以下は引率者の同伴が必要になる。