久々のキンニャモニャ踊りを楽しむ参加者たち=島根県海士町福井
久々のキンニャモニャ踊りを楽しむ参加者たち=島根県海士町福井

 【海士】しゃもじを使って軽快に踊る第25回キンニャモニャ祭りが27日、島根県海士町福井の菱浦港であった。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなった祭りは、参加者と観衆が感染対策を徹底した上で心置きなく踊りを楽しんだ。

 隠岐國商工会を中心とした実行委員会が主催。午後6時からのパレードには通常千人が参加するが、今回は踊り手を16チーム200人に絞り、恒例の飛び入り参加を中止した。

 4日前からの体温測定や体調の観察を要請し、健康が確認できた踊り手のみがリストバンドを付けてパレード会場に入り、観衆は外側から眺める区分けをした。「キヨが機織りゃ キンニャモニャ」と独特の歌詞とリズムのある民謡の演奏と歌が始まると、踊り手は両手にしゃもじを持って久々の踊りを満喫した。

 1歳から祭りに参加している海士小学校6年の勇木汐里さん(12)は「1周して踊りを思い出した。久々でみんな楽しそうだった」と満足した。

 恒例の餅投げや屋台の出店もなかったが、祭りの締めくくりに2900発の花火が夜空を彩った。

(鎌田剛)