審査員長の椎川忍・地域活性化センター理事長(中央)を挟んで表彰状を手にする坂本文彦課長(左)と荒金太郎主任(日南町提供)
審査員長の椎川忍・地域活性化センター理事長(中央)を挟んで表彰状を手にする坂本文彦課長(左)と荒金太郎主任(日南町提供)

 愛媛県が全国の市区町村を対象に開いた「行革甲子園2022」(審査員長・椎川忍地域活性化センター理事長)で、鳥取県日南町が審査員長特別表彰に選ばれた。豊富な森林資源を生かしたSDGs(持続可能な開発目標)のまちづくりが高く評価され、山陰両県初の受賞につながった。関係者は「取り組みを加速させ、環境に優しい日本一の町にしたい」と意気込む。

 行革甲子園は、行革推進や政策立案に秀でた全国の優良事例を参考にし、愛媛県内20市町の活性化を促すのが狙い。今年で4回目の政策コンテストには、33都道府県の68市町から先進事例が寄せられ、書面審査を通過した8自治体が26日に松山市であった最終選考会に臨んだ。

 森林面積が9割を占める日南町は、19年7月の「自治体SDGs未来都市」選定を機に加速させ、成果を上げる脱炭素社会の実現に向けた地域戦略を紹介。国際的なFSC森林認証の町有林を活用したCO2相殺取引「Jークレジット」のほか、全国初の町立林業学校、子どもの木育、新産業創出の事例を発表した。

 大学教授ら有識者6人が審査した結果、岐路に立つ地球環境に目を向け、持続可能なまちづくりに挑む地域戦略が高評価点を獲得。愛媛県の各市町長も参考事例になるとした。

 報告した町農林課の坂本文彦課長と荒金太郎主任は「行革は人を減らすことでなく、いかに町の付加価値を高めるかにかかっている。受賞を励みに脱炭素化を推進したい」と話した。
      (山根行雄)