島根県庁
島根県庁

 島根県が2日、新型コロナウイルスに感染し、自宅療養中だった患者1人が死亡したと発表した。65歳以上で基礎疾患があった。自宅療養中の死亡確認は県内初で、県内の累計死者数は82人となった。

 死亡した患者は8月28日に医療機関で陽性を確認。軽症で、同日から自宅療養となり、訪問看護ステーションの看護師が1日2回、電話で健康観察していた。

 31日の朝、同居する家族が息をしていないことに気付き、死亡が確認された。県によると、30日夕時点の健康観察では回復の兆しが見られており、深夜の時間帯に急変した可能性が高いという。

 自宅での死亡は、8月6日公表分の入院調整中に待機していた患者に続き2例目。県感染症対策室の田原研司室長は「大変重く受け止めている。今後、こうしたケースを出さないよう、療養支援をしっかり行う」と述べた。

 6月下旬以降の感染の第7波では1日当たり500~1千人規模の感染者が確認されており、県は高齢者や基礎疾患がある人であっても、直ちに医療提供が必要でない場合は自宅や宿泊施設で療養してもらっている。
     (佐々木一全)