1日に漁が解禁されたベニズワイガニが6日、境漁港(境港市昭和町)に今季初めて水揚げされた。台風11号の接近で出漁しなかったカニかご漁船もあったため、水揚げ量は昨季と比べ75%減の10トン余り、水揚げ額は52%減の約590万円だった。
30キロ当たりの平均単価は、ほぼ2倍の1万7082円、最高値は13%増の6万2千円となり、共に過去10年で最高だった。
同港を拠点にする10隻のうち、8月31日に出港して好漁場の大和堆(やまとたい)付近で操業し、5日午後に帰港した出雲市船籍「第68かがみ丸」のみが水揚げした。
初競りは鳥取県営境港水産物地方卸売市場4号上屋であり、仲買人がカニの固さや重さ、色合いなどを確かめて入札した。
漁はサバなどを餌にしたカニかごを水深800~2000メートルに仕かけて取る。境漁港は水揚げ量日本一を誇り、漁期は来年6月末まで。