出雲市立斐川西中学校(出雲市斐川町直江)の1年生13人が8日、地元に伝わる「直江一式飾り」の制作に挑戦した。直江一式飾り保存会の会員に教わり、スタジオジブリの映画「となりのトトロ」のキャラクターを陶器で再現した。
生徒は7、8の両日の午前中に近くの直江一式飾り館で活動した。保存会の望月敏雄会長(79)ら会員5人に陶器を針金で固定する方法を教わり、皿や湯飲み、とっくり、箸置きなど約200個を組み合わせ、高さ1・2メートルのジブリの人気キャラクター、トトロを作った。
作品は手を広げこまに乗って飛ぶ姿。耳や手、こまといった部分ごとに作り、見本と照らし合わせ位置を細かく確認して取り付けた。守谷海佑(みゆ)さん(13)は「皿が落ちないよう考えながら針金を付けるのが難しかった。想像していたよりきれいにできた」と話した。
制作体験はふるさとについて学ぶ総合的な学習の一環。作品は斐川西中に展示後、10月の直江地区文化祭で披露する。
(月森かな子)