【美郷】アユの伝統漁法が体験できる観光「簗(やな)漁」が11日、島根県美郷町都賀西の江の川であり、参加者がアユをつかみ取りしたり、食べたりして楽しんだ。
【写真特集】伝統の「やな漁」 江の川で参加者が歓声 迫力の写真で(Sデジオリジナル記事)
簗漁は傾斜を付けた簗と呼ばれる仕掛けで川の流れをせきとめ、落ちアユを打ち上げて捕る。町民有志でつくる大和伝統漁業簗保存組合が2020年に、5年ぶりに復活させた。組合が観光簗漁を行うのは初めてで松江、出雲両市から家族連れ計13人が参加した。
組合員が簗の近くで体長約20センチのアユを放流。簗の上で待ち構える参加者は次々と打ち上げられるアユを追い、両手でつかみ上げた。アユは川岸で塩焼きや炊き込みご飯にして食べ、江の川の味を堪能した。
簗の上で5匹捕まえたという出雲市立荘原小学校2年、小林歓大(かんた)君(8)は「アユはヌルヌルしてたけど、頭をつかむと捕まえやすかった」と話した。
観光簗漁は10月2、9両日も実施予定。2日は満員で9日は定員に空きがある。参加料は1人3千円(中学生以下2千円)。問い合わせは町観光協会、電話0855(75)1330。
(佐伯学)