アユの伝統漁法が体験できる観光「簗(やな)漁」が11日、島根県美郷町都賀西の江の川で開かれた。観光簗漁は今回、初めての取り組み。子どもたちがアユを手で捕まえ、伝統漁法を楽しんだ。観光簗漁を写真で紹介する。 (川本支局長・佐伯学)

【本紙記事】江の川で「やな漁」 アユつかみ取り体験 美郷

簗に打ち上げられたアユを捕まえる子どもたち=島根県美郷町都賀西、江の川
捕まえたアユを見せる子ども

 

 簗漁は傾斜を付けた簗と呼ばれる仕掛けで川の流れをせきとめ、アユを打ち上げて捕る伝統漁法。
 

江の川に設けられた伝統漁法の簗。竹のすだれの上にアユが打ち上がり、生け捕る

 都賀地域では町民有志でつくる大和伝統漁業簗保存組合が2020年、5年ぶりに復活させた。伝統漁法を町の観光資源にして来訪者を増やそうと、観光簗漁を今回、初めて実施した。
 

アユを追い掛ける子ども
焼きたてのアユをがぶり

 

 松江、出雲両市の家族連れ計13人が参加し、子どもたちは簗の上で待ち、打ち上げられるアユを追いかけ、両手でつかみ、歓声を上げた。
 

捕まえたアユは炭火で塩焼き

 

 伝統漁法を体験した後は、アユの塩焼きや炊き込みご飯を味わった。