優勝を決め、喜ぶ神戸川の選手たち=安来市吉岡町、安来運動公園野球場
優勝を決め、喜ぶ神戸川の選手たち=安来市吉岡町、安来運動公園野球場

 島根、鳥取両県の学童軟式野球チームの交流大会が23、24の両日、安来市吉岡町の安来運動公園野球場などであった。両県の予選を勝ち抜いた両県4チームずつの8チームがトーナメント方式で山陰一の座を懸けて競い、24日の決勝で神戸川(出雲市)が6ー5で吉田(益田市)に競り勝ち初優勝を飾った。

 大会は2030年に島根県、33年に鳥取県で予定される国民スポーツ大会を控え、将来を担う両県の子どもたちに夢を与える大会をと両県の軟式野球連盟が初めて企画した。

 両県の軟式野球チームの交流大会は社会人の大会が20~30年ほど前に途絶えて以来なかった。近年、中海圏域と隠岐の社会人の大会ができ、両県の交流大会の機運が高まってきたことも追い風になって、今大会を発案。山陰酸素工業(米子市旗ケ崎、並河元社長)のスポンサー協力を得て「山陰酸素カップ第1回全山陰学童軟式野球選手権大会」と銘打った。

 島根県軟式野球連盟の田中裕理事長(71)は「山陰一が新たな目標になり、励みになるといい」と期待した。初優勝した神戸川の本田諒助(りょうすけ)主将(12)は「島根、鳥取の強いチームがたくさんいて、いい試合ができると期待した。初代王者になれてうれしい」と喜んだ。