鳥取市青谷町蔵内の集落に、石垣に同化するようにして作られたカメの石像がある。ひっそりと高い石垣をよじ登るような体勢で、一目見ただけでは気付かないほど景色に溶け込んでいる。なぜ石垣に「カメ」がいるのか、地元住民に尋ねた。(Sデジ編集部・吉野仁士)
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▼大きさは人の背丈以上、顔をよく見ると…?
「石垣のカメ」がいるのは県道280号を日置川沿いに南下した先の蔵内集落。集落の入り口の蔵内公民館から右手に進んですぐ、蔵内観音堂の石垣にある。

高さ約4メートルの石垣の上部に、カメが貼り付くように石が組んである。石垣に敷き詰められた複数の石がそのまま甲羅の模様になっていて、そこから両手両足、しっぽと頭が伸びている。カメの全長は石垣の高さの半分にあたる約2メートルあり、大人の背丈を超えるほどの大きさだが、...