手掛けた作品を紹介する高橋加代子さん=出雲市斐川町神庭、荒神谷博物館
手掛けた作品を紹介する高橋加代子さん=出雲市斐川町神庭、荒神谷博物館

 藍染めや絣(かすり)の着物、布を使ったパッチワークキルト展が、出雲市斐川町神庭の荒神谷博物館で開かれている。「和」をテーマに制作歴50年の高橋加代子さん(73)=出雲市斐川町富村=が手がけたタペストリーや小物など38点が、来場者を魅了している。10月10日まで。観覧無料。

 会場には青空を気持ちよく泳ぐこいのぼりをイメージしたタペストリーや風神と雷神のついたて、十二支を表現した人形やつるしびなが並ぶ。どれも古い着物や布団、風呂敷の模様や色を生かした立体感のある作品に仕上がっている。

 山口県出身の高橋さんは結婚を機に23歳で移住した。10代後半から洋裁を習っており、25歳ごろにパッチワークを始めた。作品一つを完成させるのに1年をかけ、現在は月1回、雑賀公民館(松江市雑賀町)の教室に通いながら腕を磨いている。

 高橋さんは「パッチワークは根気強さが大事。無心になれるところが楽しい」と話し、来場を呼びかけた。     

(藤原康平)