鳥取県は28日、10月11日に始まる全国旅行支援に独自の特典を上乗せする方針を示した。宿泊客に加え、山陰両県民に限り日帰り客も対象に、鳥取県内にある観光施設の利用料を割り引く。
県は「ウェルカニとっとり得々割」と題し、交通費込みのパック旅行は8千円、宿泊のみは5千円を上限に、代金の40%を割り引く全国旅行支援を展開。上乗せ案は1人1泊に付き最大千円、代金の40%を割り引くクーポンを配る。山陰両県の日帰り客には、利用した1施設ごとに、宿泊客と同様の割引を受けられるようにする。
政府の全国旅行支援を巡っては、鹿児島県が1人1泊で最大4千円を追加支援する方針を打ち出すなど、誘客の地域間競争は激しさを増しそうで、鳥取県も観光振興への実効性を高めるためには、上乗せが必要と判断した。
県は上乗せ分の5億円を盛り込んだ総額14億6100万円の2022年度一般会計補正予算案を開会中の9月定例県議会に提出する。 (藤井俊行)