【松江】音楽に合わせて即興で絵を描く「ライブペインティングアート」の実演が3日、松江市朝酌町の市立朝酌小学校であった。児童は、歌の歌詞やその場の雰囲気に沿って絵を変化させるプロアーティストの技に歓声を上げ、アートの世界を楽しんだ。
ライブペインティングによる新たな水都・松江の魅力発信を目指す、まちづくり団体「水の都松江水辺ブランド創出協議会」が主催した。3~7日に茨城県在住の近藤康平さん(46)を招き、市内で創作する企画の一環で開いた。
全校児童110人が集まった体育館で近藤さんは縦1・4メートル、横1・8メートルの紙を使い、児童が元気よく合唱した朝酌の自然を感じる校歌や、地元ミュージシャンの歌など6曲に合わせて実演した。歌詞に登場する水や緑、滴、虹といったフレーズをアクリル絵の具で表現して作品を仕上げた。
曲ごとに変化する絵に子どもたちは驚きながら見入り、6年の松﨑夕里菜さん(11)は「自分たちの歌で絵が完成してすてきだった」と笑顔だった。近藤さんは「どんな絵を描いても正解なのでみんなも楽しんでほしい」とエールを送った。
(片山大輔)