巫女舞を舞う大津小の児童=出雲市大津町、阿須利神社
巫女舞を舞う大津小の児童=出雲市大津町、阿須利神社

 【出雲】出雲市大津町の阿須利神社で15日、例大祭が行われ、地元の小学生8人が練習を重ねた巫女(みこ)舞を奉納した。13年前に氏子有志が「八乙女舞」として復活させて以降、大津小学校の児童が受け継いでおり、集まった多くの地元住民が華麗な舞に見入った。

 阿須利神社の例大祭は毎年10月15日に開催。巫女舞は37年前を最後に指導者がいなくなっていったん途絶えたが、地元住民の熱意で復活した。今年は4~6年生の児童が7月末から休日や平日の夜に集まり、練習を重ねた。

 この日は、笛、太鼓の演奏に合わせて4人1組で舞を披露。新型コロナウイルス禍での中止を経て3年ぶりの奉納となり、境内に詰めかけた住民から盛んな拍手が送られた。

 6年生2人のうち、2度目の参加となった須田みはるさん(11)は「緊張したけど、みんなで楽しくできてよかった」と話し、米原かりんさん(12)は「巫女舞にずっと出たかった。本当に楽しかった」と笑顔を見せた。

(佐野翔一)