いじめをなくすために大切にしたいことをテーマに意見を出し合う生徒=浜田市片庭町、県浜田合同庁舎
いじめをなくすために大切にしたいことをテーマに意見を出し合う生徒=浜田市片庭町、県浜田合同庁舎

 中学生がいじめ問題について話し合う「しまね子ども絆づくりサミット」が15日、浜田市片庭町の県浜田合同庁舎であった。3校の9人が、いじめ防止に向けた活動紹介や意見交換を通じて思いやりの大切さを考えた。

 サミットは県教育委員会の主催で2015年に始まり、コロナ禍のため2年ぶりの開催。浜田市立旭中学校、大田市立大田西中学校に加え、オンラインで隠岐の島町立西郷南中学校の生徒が参加した。

 活動紹介では、旭中が学年を超えて交流を深めるため昼休みにダンスや吹奏楽のライブを開くなど、生徒会の企画を説明し「仲間と楽しく時間を過ごすことが自己肯定感につながる」と報告。大田西中は、困り事を寄せる意見箱の設置や人権集会といった取り組みを紹介した。

 いじめをなくすために大切にしたいことをテーマに意見交換し、「友達の長所を見つける」「マスクで表情が読み取りにくいから、しっかり声を聞く」などと考えを述べ合った。最後にいじめ防止を呼びかける標語づくりに取り組んだ。

 大田西中3年の佐藤幹太さん(15)は「いじめを議論する機会は少ないので刺激になった。学校生活で人への思いやりを持って過ごしたい」と話した。 (宮廻裕樹)