峡谷を流れる滝。滝の上には吊り橋が架かる=島根県美郷町の比之宮地区
峡谷を流れる滝。滝の上には吊り橋が架かる=島根県美郷町の比之宮地区
峡谷を流れる滝=島根県美郷町の比之宮地区
峡谷を流れる滝=島根県美郷町の比之宮地区
峡谷を流れる滝。滝の上には吊り橋が架かる=島根県美郷町の比之宮地区 峡谷を流れる滝=島根県美郷町の比之宮地区

 島根県美郷町の比之宮地区にある景勝地。断崖の間の大小三つの滝が、淵をつくる。つり橋や遊歩道を歩きながら、自然や絶景を満喫できる。

 地域の史誌によると、ここは「魚切り」と呼ばれていた。1934年、住民有志が、蟠(ばん)龍峡の名称を付けた。邑智郡内有数の観光地として戦前は大いににぎわったという。

 「蟠龍峡伝説」と呼ばれる悲話がある。

 室町時代の1350年ごろ、領主の妻が疫病で醜い顔になり、領主は別の女性に心を寄せ始めた。領主と妻、女性が蟠龍峡に出掛けたところ、嫉妬した妻が女性を滝に突き落とした。女性は妻の着物をつかみ、2人は龍と化し、もつれながら滝つぼに消えた。領主は己の罪の深さに耐えきれず、自害したという。

 断崖に張り出した遊歩道や滝の上に架かるつり橋を歩けば、滝や絶壁が織りなす壮観な景色が広がる。淵のそばまで下りることもできる。入り口付近には、流し台やトイレがあり、キャンプをするのも楽しい。

 比之宮公民館の松嶋重仁副館長は「初夏は散策に適した時季だ。マイナスイオンを浴びて、癒やされてほしい」と話した。(佐伯学)