コンサートでチェロと雅楽のハーモニーを響かせる姉妹=出雲市湖陵町二部、阿禰神社
コンサートでチェロと雅楽のハーモニーを響かせる姉妹=出雲市湖陵町二部、阿禰神社

 【出雲】出雲市出身のチェロ奏者・舟木真菜さん(30)、篳篥(ひちりき)奏者・春日るり子さん(28)の姉妹が17日夜、実家の湖陵町二部の阿禰(あね)神社でかがり火コンサートを開いた。夢見た地元・湖陵町での初のコンサートで、約40人の住民に雅楽とチェロのハーモニーを届けた。

 姉の舟木さんは、10歳からチェロを始め、ソロ活動を中心に各地でコンサートを開き、妹の春日さんは17歳で雅楽で使われる篳篥と出会い、来日した米国大統領補佐官を演奏でもてなすなど多方面で活躍する。

 コンサートは4年前から姉妹と組む作曲編曲の永井秀和さん(28)をピアノに迎えた。かがり火がたかれた幻想的な空間の中で「ふるさと」「赤とんぼ」といった日本の童謡や、今回のために作曲した「繋(つな)がる三つの神光」など9曲を披露した。

 実家でのコンサートは姉妹でいつか実現したかった夢。舟木さんは「地元ならではの温かい雰囲気があった。感慨深い」と喜び、春日さんも「これからもいい音楽が届けられるように頑張りたい」と古里で気持ちを新たにした。

 (松本直也)