パネルや模型が並ぶ会場=境港市花町、海とくらしの史料館
パネルや模型が並ぶ会場=境港市花町、海とくらしの史料館

 境港市と米子市を結ぶJR境線の開通120周年を記念した企画展「境港と鉄道」が、境港市花町の海とくらしの史料館で開かれている。歴史を振り返るパネルや模型など約70点が、地域を支えた鉄道の役割を伝える。23日まで。

 境線は1902年、山陰山陽連絡線の一部として開通。08年に山陰西線の支線となり、09年の国有鉄道線路名称制定で境線と称されるようになった。

 会場には、工事が始まった1900年ごろに撮影した工事用機関車が写った写真、山陰山陽連絡線も確認できる日本鉄道路線図、実現しなかった弓浜電気鉄道など建設計画をまとめたパネルなどが並ぶ。

 木材や水産物を輸送した歴史を伝える展示や旧海軍美保基地の引き込み線に関する資料もあり、来場者が興味深そうに見入った。

 開館時間は午前9時半から午後5時。火曜日は休館日。入館料は大人410円、小人100円。未就学児と70歳以上は無料。

(松本稔史)