第31回浜田―益田間駅伝競走大会(愛称・しおかぜ駅伝)の実行委員会は12月11日に開催予定だった大会の中止を決めた。新型コロナウイルスの感染拡大防止が主な理由。中止は3年連続で、次回の再開に向けて前倒しで準備を始める。
実行委は浜田市、益田市、島根陸上競技協会、山陰中央新報社の主催4者を中心に構成し、6月から開催について協議してきた。新型コロナの収束が見通せない状況で、ボランティアや医療スタッフの確保が依然難しい事情を踏まえ、安全安心な大会の運営は困難と判断した。島根陸協の赤名磨差己専務理事は「大会は選手だけでなく、役員、走路員など多くのボランティアに支えられて初めて開催できる。来年に向けて準備を整えたい」と話した。
大会は合併前の旧市町村単位で地域代表チームを結成し、益田市をスタート、浜田市をゴールとする9区間で中学生から社会人までがたすきをつなぐ。3年前の第28回大会は38チームが出場し、関係者、運営スタッフを含め1400人が関わった。 (吉田雅史)