初めて会場となった松江北堀美術館でおもてなしを受ける来場者=松江市北堀町
初めて会場となった松江北堀美術館でおもてなしを受ける来場者=松江市北堀町

 茶どころ松江の秋を彩る「松江城大茶会」(山陰中央新報社主催)が29日、開幕した。松江北堀美術館(松江市北堀町)など4カ所に計640人が訪れ、茶道5流派による心のこもった一服を楽しんだ。

 新型コロナウイルス禍のため3年ぶりの開催。松江北堀美術館では8回に分けて席が設けられ、市民らが小笠原流の煎茶と練り切りの和菓子を味わった。大田市大田町から訪れた大野典子さん(80)は「待ちに待った大茶会で特別においしい」と笑顔を見せた。

 コロナ感染防止のため4施設で分散開催し茶席は1回の上限が16人。参加は島根、鳥取両県在住者に限る。事前予約制のチケットは完売し、当日券の発売はない。オリジナル和菓子は松江市内の各店舗で販売し、セット販売はしない。

     (青山和佳乃)

 各流派の会場は次の通り。

 

 ▽10月30日(日) 不昧流不昧会(赤山茶道会館)武者小路千家(明々庵 百草亭)三斎流(松江歴史館)方円流(松江歴史館)小笠原流(松江北堀美術館)

 ▽11月5日(土)、6日(日) 表千家(赤山茶道会館)裏千家(明々庵 百草亭)不昧流大円会(松江歴史館)