鏡を用いたさまざまなアート作品を集めた「鏡の不思議展」が浜田市野原町の市世界こども美術館で開かれている。幻想的な万華鏡の映像や、目の錯覚利用した立体作品など100点が並ぶ。来年1月9日まで。
6人の作家が出展。万華鏡作家の依田満さんと百合子さん夫婦が制作した投影型万華鏡は、石見神楽の演目「恵比須(えびす)」の影絵をあしらった縦2メートル、横7メートルのスクリーンに、4種類の多彩な絵が映り、迫力満点。床にも投影するほか、来館者が自身の影の動きを投影して楽しむコーナーもある。
錯覚を招く立体作品を手がける杉原厚吉さんの「家族4人」は、手をつなぐ母と娘が鏡に映ると父と息子に見える不思議な一作。鏡が回転することで絵が動いて見えるおもちゃも並ぶ。
2011年に開いた「万華鏡の世界展」を機に、鏡を使った作品展の開催を望む多くの来館者の声があり、同館が企画した。糸川孝一学芸員(51)は「鏡のいろんな表現の面白さを感じてほしい」と呼びかける。
午前9時半~午後5時。入館料は一般500円、高校・大学生300円、小中学生200円。会期中の休館日は月曜と4日、24日、年末年始(12月28日~元日)。
(宮廻裕樹)