銭太鼓を披露する出演者=安来市安来町、安来中央交流センター
銭太鼓を披露する出演者=安来市安来町、安来中央交流センター
どじょうすくい踊りを披露する出演者=安来市安来町、安来中央交流センター
どじょうすくい踊りを披露する出演者=安来市安来町、安来中央交流センター
銭太鼓を披露する出演者=安来市安来町、安来中央交流センター
どじょうすくい踊りを披露する出演者=安来市安来町、安来中央交流センター

 安来節保存会本部道場(安来市)の会員が練習の成果を披露するイベント「みんなで唄(うた)う安来節」が3日、安来市内であった。新型コロナウイルス禍の影響で安来節全国優勝大会が3年連続中止となる中で、貴重な発表の場。小学2年生から90歳までの約60人が伸び伸びと古里の伝統芸能を演じた。

 「1~3級」から「准名人・大師範」まで段級位別の安来節、銭太鼓計8部門で発表。同じ会員が唄から絃(げん)(三味線)、唄から踊りへと役割を変えて何度も登場し、さまざまな芸をこなす安来節ならではの舞台となった。

 目を引いたのは子どものかわいらしい演技。どじょうすくい踊りでドジョウを捕まえるユーモラスな動きや笑顔は拍手を呼び、小さな手で銭太鼓を操る姿は見る者をはらはらとさせた。唄と銭太鼓を披露した石原多茉音(たまお)さん(9)=安来市立島田小学校4年=は安来節について「いろんな楽器があるところが面白い」と語った。

 イベントはコロナ禍の中、規模を縮小して毎年開催。本部道場の吉野和夫道場長(76)は「発表の場があると弾みがつく」と舞台を見守った。

(桝井映志)