新聞で社会や身近な地域課題に関心を深める新聞教室がこのほど、邑南町内2カ所であった。山陰中央新報社の清水由紀子NIE担当が新聞を上手に読むこつや、情報を得て考えを深める重要性を語った。
邑南町日貫の旧山崎家住宅、同町山田の出羽公民館が会場となった。
出羽公民館では男女共同参画を学ぶ「スキップの会」主催で20~80代の会員15人が参加。清水担当は、女性が初めて参政権を行使した衆院選投票日の様子を報じる1946年4月の記事や、日本が男女平等の達成度で下位常連だと伝える今年7月の記事を示し「新聞は歴史を記録し、読者に考える材料を提供する役割がある」と説明した。
記事の構成を踏まえた「朝の10分間で世の中をつかむ新聞の読み方」も紹介し、参加者は紙面に目を通して気になる記事を選び、地方鉄道や安全保障を題材に意見を発表し合った。
参加した森脇和代さん(62)は「性別や年代に関係なく一緒に社会に目を向けて思いを共有できた。みんなで楽しく新聞を読めた」と話した。
旧山崎家住宅での教室は町、日貫公民館、町在住の県男女共同参画サポーターの共催。23人が参加した。