誰しも一つや二つ、忘れられない光景を心にもっているのではないだろうか。思い出されるのは、大学生の時に初めて海外に行った時のこと。沢木耕太郎さんの「深夜特急」を読みあさった私は、ご多分に漏れずバックパッカーに憧れた。実家の本棚に小田実さんの元祖貧乏旅行...