焼け跡で始まったがれきの撤去作業=6日午前、松江市島根町加賀
焼け跡で始まったがれきの撤去作業=6日午前、松江市島根町加賀

 松江市島根町加賀の漁業集落火災で発生したがれきの本格的な撤去作業が6日始まった。市によると、近くの山の頂上にあるコテージ以外は、6月末までに撤去を完了する予定。

 市は4月30日までに全被災者に重機を用いた撤去の同意を得たほか、周辺住民への告知も行ってきた。

 この日は委託業者が重機を使い、作業を始めた。作業のため、がれきの中に仮設通路を設け、被災者の物品の捜索にも役立ててもらう。住宅部は2カ月ほどで更地になる見通しで、コテージは8月末までに片付けを終える。

 近くでガソリンスタンドを営む荒木信雄さん(69)は作業を見守り「これからどうなるか見当がつかない。元通りになってほしい」と願った。市施設管理課の曽田賢一技術官は「この1カ月、被災者に寄り添って対応してきた。真(しん)摯(し)に解体作業を行いたい」と話した。

        (原暁)