島根県邑南町市木にあるスキー場・瑞穂ハイランドの再開を目指す地元の協議会が、支援の輪を広げる取り組みを始めた。スキー場のロゴが入ったステッカーやマグカップ、Tシャツを独自に製作。協議会活動費の調達に向けたクラウドファンディング(CF)の返礼品に組み込み、県外など幅広い地域から協力者を集める。

 瑞穂ハイランドは2020年3月に営業停止し、運営会社の破産手続きが東京地裁で進行中。

 今年4月、町商工会など8団体が破産管財人と連携し、後継企業探しや施設の維持管理などに取り組むため、瑞穂ハイランド支援協議会を立ち上げた。

 協議会は営業再開に向けた機運を高める一環で、管財人の許可を得て、Tシャツなどのグッズを製作。

 かつてスキー場を楽しんだ人に訴求できるとみて、後継企業探しやイベント開催費などの調達に向け、始めたCFの返礼品に採用した。

 協議会はCFを通じてスキー場の状況を発信中。寄付はCFサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で6月18日まで受け付ける。問い合わせは協議会事務局の町観光協会、電話0855(95)2369。   (糸賀淳也)