国の天然記念物に指定されている鳥取市白兎のハマナス群生地で、淡い紅色の五弁の花が見頃を迎え、鮮やかな色と甘い香りが来訪者を楽しませている。同市教育委員会によると、5月中が見頃で、6月中旬まで咲いているという。
ハマナスはバラ科の植物。北太平洋の寒地海岸の砂地に分布し、国内では北海道の沿岸などで自生している。
同市白兎は日本海側の自生地の南限に位置するとして、1922年に国の指定を受け、現在の指定区域は565平方メートル。道の駅神話の里白うさぎ近くの国道9号沿いに花畑が広がっている。
6日は鳥取県立白兎養護学校(鳥取市伏野)の生徒らが授業の一環で訪れ、花を眺めたり、記念撮影したりした。細野裕太教諭(26)は「花の色がすごくきれい。見ていると気持ちが落ち着く」と話した。(岸本久瑠人)