災害現場で役立つように内容が改正された島根県内で初めての消防操法大会が13日、大田市大田町の市消防本部で開かれた。団員はこれまでポイントとされてきた手足の動きをそろえるといったパフォーマンス的な動作ではなく、消防の技術を重視して訓練を重ね、大会に挑んだ。 (曽田元気)
全国的に操法大会に向けた過度な訓練が団員や家族の負担になっているとの批判があり、規定の見直しを実施。団員の動作をそろえるといった要素は審査対象外とした。
大田市内では新型コロナウイルス禍で大会が開けない中、大会を動機づけにした訓練で、経験が浅い団員らの技術向上が必要といった声が上がっていた。小型ポンプの部を実施し、28分団をブロックに分け、7分団35人が出場した。
競技の開始と終了時に団員が整列する線がなくなり、操作を始める位置についた状態でスタート。団員は連携して3本のホースを結合するなどし、火に見立てた的を狙った。
団員歴7年で初出場の大国光さん(34)=久手分団=は以前より大会に伴う負担が減ったと聞くとしながら「いい経験になった。今後の消防活動に生かしたい」と話した。
静間分団が優勝し、久手分団が準優勝、温泉津分団が3位に入った。