【飯南】山に登り朝日を見ながら朝食を楽しむ「天空の朝ごはんin飯南」が、このほど、島根県飯南町下来島の松本山(494メートル)の賀田城跡であった。参加者は眼下に望む雲海や田園風景を眺めながら、地元の素材を使ったスープやパンに舌鼓を打った。
参加者17人とスタッフはヘッドライトを付け、加田の湯(飯南町下来島)を出発した。登山道を約20分登ると、山頂付近の遺構、通称「要害平」(標高480メートル)に到達した。
雲の切れ間から漏れる朝日を感じながら、大田市大森町のドイツパン職人が飯南町産のパプリカやリンゴで作った7種類のパンや、飯南町のカフェが自社で栽培するシルクスイート(サツマイモ)とミルクのスープを味わった。
賀田城は戦国時代に赤名地域を治めた赤穴氏の拠点の一つ。食後には来島公民館の加藤郁海主事が賀田城の歴史を解説した。
雲南市掛合町松笠の団体職員石橋生久美さん(41)は「ずっと参加したいと思っていた。きれいな雲海と、こだわりの伝わる朝食に大満足。また参加したい」と話した。
国民宿舎さんべ荘(大田市三瓶町)が運営する「天空の朝ごはん」の番外企画として飯南町観光協会が実施した。4回目。
(山本泰平)