国産ナチュラルチーズの品質を競う国内最大規模のコンテスト「ジャパンチーズアワード2022」(NPO法人チーズプロフェッショナル協会主催)で、木次乳業(雲南市木次町東日登)の「オールドゴーダ」が非加熱圧搾熟成4カ月以上部門の最優秀部門賞に輝いた。同賞受賞は16年に続き2回目。
オールドゴーダは07年からネット通販などで販売を続け、複数の品評会で受賞歴がある定番商品。熟成期間は最低12カ月以上で、本場オランダのゴーダチーズで平均とされる3~4カ月を上回る。長期間寝かせることで生まれる濃厚なうまみが特徴だ。今大会では木次乳業を含む4者が部門の金賞に選ばれた中で最優秀となった。
木次乳業で26年間、チーズ製造の責任者を務める川本英二製造課長代理は今回から、若手社員に出品手続きを任せ、コンテスト会場へ派遣した。後進育成が目的で「将来的には出品作の中の頂点に立つグランプリや、世界大会への参加などに意欲的に挑戦してもらいたい」と話した。
コンテストは14年から2年ごとに開かれ、5回目。今年は10月中旬にあり、全23部門に全国109工房から311品が出品された。部門別に外観や味、香りなどが点数付けされ、金や銀などと格付け。最高点が最優秀部門賞に選ばれた。
(奥原祥平)