ロシアとウクライナのクイズに答える高角小児童=江津市江津町、江津工業高校
ロシアとウクライナのクイズに答える高角小児童=江津市江津町、江津工業高校

 ロシアのウクライナ侵攻が続く中、江津工業高校(江津市江津町)が22日、高角小学校(同市嘉久志町)の5年生を招き、両国にまつわるクイズや国旗の色を組み合わせた和菓子づくりを通して平和の大切さを再確認した。

 高角小は日露戦争中に江津沖で沈没したロシア船の乗組員を地元住民が救助した歴史学習を続けている。児童31人が、傷ついたロシア兵を救助する場面を読み上げた後、「イルティッシュ号」と題した歌を江津工業高校3年生15人の前で合唱した。

 江津工業高生は、両国の国旗や民俗衣装▽伝統料理▽ロシアがウクライナを攻めた背景▽平和に生きるために大切なこと|といったクイズ38問を出題。児童は歓声を上げながら答えた。

 高校生が指導役になり、両国の友好を願い、国旗色の赤、青、黄、白の色あんで黒あんを包み、和菓子の練り切りを仕上げた。

 高角小出身で江津工業の佐々木颯(そう)さん(18)は「両国のことを学び、互いの立場を理解することが大事。ロシアと江津の関係性も広く知られるきっかけになってほしい」と願った。高角小の青木愛花(まなか)さん(11)は「二つの国の共通点を初めて知ることも多く、平和の大切さが実感できた」と喜んだ。
     (村上栄太郎)