日本初の本格的政党内閣を率いた首相原敬の暗殺から100年。今秋評伝を刊行する慶応大教授の清水唯一朗さんが原を顧みる意義を解説した。

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 人の評価は歴史を映す鏡と言われる。原敬は近代日本を代表する鏡だろう。平民宰相として歓迎されながら、第1次世界大戦の戦後不況で人気は急落、普通選挙導入に慎重な姿勢か...