増え続ける空き家の対策に取り組もうと、松江市本庄地区の住民らがこのほど「本庄空き家相談センター」を立ち上げた。地区内の空き家の所有者を調べ、借りたい人とのマッチングを進め、利活用につなげる。市によると、地域住民主体で相談窓口を設け、空き家対策に乗り出すのは市内で初めて。
「ここも空き家。ここは昔ガソリンスタンドだった」。地区内の県道260号を歩きながら、センター事務局長の門脇勉さん(76)がつぶやいた。市の21年度調査では、1年以上継続して水道が使われず空き家の可能性が高い住宅が地区内に171軒ある。
門脇さんら有志が「人口が減る中で今から対策を取る必要がある」と呼びかけ、昨年9月からセンター設立準備を進めてきた。地区内にある16の地域より委員を選出。地域ごとに空き家の管理状況や現在の所有者、今後の利活用の意向などを調査し、センター内で情報共有する。相談窓口を本庄公民館(松江市本庄町)に設置し、空き家を使ってもらいたい人と借りたい人をつなげ、管理に関する相談も受け付ける。相談は無料。
3日に本庄公民館であった設立総会で、足立哲也会長(77)は「このままでは明日の本庄はないという危機感がある。豊かで明るい地域をつくっていきたい」と力を込めた。
(片山皓平)












