第1回全国特別支援学校フットサル大会で準優勝した松江養護学校乃木校舎の選手たち=札幌市北ガスアリーナ46
第1回全国特別支援学校フットサル大会で準優勝した松江養護学校乃木校舎の選手たち=札幌市北ガスアリーナ46

 第1回全国特別支援学校フットサル大会(11月5日、札幌市)で松江養護学校乃木校舎(松江市乃木福富町)のチームが準優勝を果たした。サッカー部のメンバーが新設された大会に向け、急ピッチで練習を積み重ねてつかんだ快挙。7人の選手たちは「大きな自信になった」と口をそろえる。 (景山達登)

 新型コロナウイルスの影響で他の世代に比べて対外試合が少なかったサッカー部員に練習の成果を発揮する場をつくろうと、8月上旬に全国大会出場を目指した準備を始めた。

 11人制のサッカーと5人制のフットサルはコートの広さやルールが異なり、慣れる意味もあり、放課後の限られた時間で練習を重ねた。主将を務めた3年生の坂田琉星さん(18)は「ボールの止め方や蹴り方、守備の寄せがサッカーとは違って戸惑いばかりだった」と振り返る。

 8月下旬にあった6チームによる中国地区予選は、難なく突破。試合を重ねるごとに選手たちに自信が増し、全国10地区の代表が出場した全国大会では、リーグ戦を1位通過。決勝では、大阪府のチームに2-6で敗れた。3年生の秦美月祈(みつき)さん(18)は「やっているうちにフットサルが楽しくなった。(3年生にとって)最後の大会でここまでやれて、よかった」と笑顔を見せ、チームの代表を務めた木次(こつぎ)雄作教諭(47)は「サッカーとのルールの違いを努力して理解してくれた。『がんばったらいいことがある』と生徒たちが感じてくれたらうれしい」と話した。