江津工高生が運転するトロッコに試乗して楽しむ来場者ら=江津市桜江町川戸、旧川戸駅
江津工高生が運転するトロッコに試乗して楽しむ来場者ら=江津市桜江町川戸、旧川戸駅

 来年3月末で廃線から5年を迎える、旧JR三江線の沿線を盛り上げようと、江津工業高(江津市江津町)建築・電気科の生徒3人が手がけた4人乗りトロッコの試乗会がこのほど、旧川戸駅(同市桜江町川戸)であり、来場者が線路上から見る景色を楽しんだ。

 トロッコはアルミニウム角材や複合板で作った屋根付きで、幅1・3メートル、奥行き2メートル、高さ1・8メートル。モーターを装着し時速6キロで動く。車体には旧三江線の全35駅の駅名を記載したほか、桜の名所・旧川戸駅にちなみ花びらをあしらった。

 3人ずつ乗車し、江津工高生が運転。ホーム近くの100メートルを往復した。同市浅利町の江津東小6年、松田依織さん(12)は「思ったよりも速くて心地よい風を感じ、線路から見る景色はきれいだった。桜や紅葉の時期にまた乗りたい」と笑顔で話した。

 試乗会のほか、川戸地域コミュニティ協議会(高山茂会長)が江津工高と連携し、石見神楽ステージや飲食や雑貨のブースも設け、市民ら400人が訪れた。

(村上栄太郎)