■最高のご褒美 「決心しました」。ひと月前、同い年の親友から電話があった。いずれは施設へと考えていたが、兄夫婦からの「同居を」という申し出を受けることにしたとのこと。自分のことのようにうれしかった。彼女の来し方を思えば「最高のご褒美」だ。9年前、夫に先立たれ、子どものいない彼女は高齢の姑(しゅうと)さんとの2人暮らし。そのうち在宅介護が始まると、心を込めた介護ぶり...