冬至の22日、大田市温泉津町温泉津の共同浴場「薬師湯」で恒例のゆず湯のサービスがあった。大田、出雲両市産の黄色いユズ1200個が湯船に浮かび、入浴客が爽やかな香りを満喫しながら体を温めた。
男湯、女湯、貸し切り湯の湯船に200~400個ずつ浮かんだ。
入浴客がユズに好きな漢字1文字を油性ペンで書く趣向があり、新型コロナウイルス禍の長期化もあってか「健」「耐」「安」が目立った。
江津市黒松町の無職渡利年信さん(77)は「ユズの香りと湯でゆったりできた。健康維持のためにまた来たい」と笑顔だった。
薬師湯の内藤陽子代表は「ゆず湯は日本の良い伝統文化の一つ。体を温めて新年を迎えてほしい」と話した。
(村上栄太郎)