体を鍛え、礼節を身につける剣道の寒稽古が5日、出雲市大津町のたちばな保育園で始まり、年長の園児31人が力いっぱい竹刀を振った。12日まで計5日間稽古を続け、保護者に練習の成果を披露する。
開園した1975年度から毎年取り組み、恒例となっている。この日は、地元の大津剣道スポーツ少年団指導員・井上浩吉さん(55)と、同少年団で剣道を習う卒園生の小学生2人が指導した。
はだし、短パン姿ではちまきをした園児たちは、元気よくあいさつした後、礼儀作法から竹刀の持ち方や構え方、足のさばき方を教わった。打ち込みでは、堂々とした構えを見せ、「やあっ!」「めん!」と大きな声で竹刀を振った。
成相歩武君(5)は「竹刀を持って前や後ろに動くのが難しかった。明日も頑張る」と話し、井上さんは「剣道を通じて、何事にも自信を持って取り組めるようになってほしい」と願った。
(黒沢悠太)