大田の大あなごをPRするボールペンのデザイン案
大田の大あなごをPRするボールペンのデザイン案
道の駅ごいせ仁摩で販売される大あなごドッグ
道の駅ごいせ仁摩で販売される大あなごドッグ
大田の大あなごをPRするボールペンのデザイン案
道の駅ごいせ仁摩で販売される大あなごドッグ

 島根県が全国有数の漁獲量を誇るアナゴの認知度向上を目指し、水揚げ量の多い大田市で工夫を凝らした取り組みが進む。「大田の大あなご」と銘打ちブランド化を図る中で、昨年12月に大あなごドッグの販売が始まったほか、今年はアナゴにちなむお菓子コンテストを開催。飲食以外の展開も計画し戦略の幅を広げる。 (曽田元気)

 大田の大あなごは2019年、大田商工会議所が主導しブランド化の企画を開始。定期的なイベント開催や加工品開発で島根県内外から注目され、大田市内でのアナゴの取扱量は年200キロから25トンに激増した。

 最近はより手軽、身近にアナゴを感じてもらうメニューを考案。大あなごドッグは一般公募した昨年の料理コンテストの最優秀作品で、サクッとしたアナゴの天ぷらや炒めた三瓶そば、大田の旬の野菜がパンに挟まり、トッピングしたわさびマヨネーズが味を引き立てる逸品だ。

 市内の道の駅ごいせ仁摩で1日限定30食、1個700円で販売。小腹がすいた時の軽食として人気で、好調な売れ行きという。

 2月18日には料理コンテスト第2弾として、お菓子レシピの審査会を開催。必ずしもアナゴを材料にする必要はなく、色や形でイメージさせるなど自由な発想を求める。最優秀賞は商品化を検討する。さらに3月末までに、アナゴのキャラクターやロゴをあしらったボールペンが完成予定で、大田商議所の鎌田晴美経営指導員(49)は「飲食店だけでなく、多彩な業種を巻き込みブランド化の幅を広げたい」と意気込む。

 お菓子コンテストのレシピは1月末まで募る。問い合わせは大田商議所、電話0854(82)0765