脳科学者の茂木健一郎さん(60)と文筆家の正木伸城さん(41)のトークショーが20日夜、益田市駅前町のマスコスホテル(洪昌督社長)であり、益田市のような地方都市の活性化策についてトークを繰り広げた。
地方にいながら知識人と接する機会を創出しようとホテルが開き、経営者や教育関係者ら約30人が軽食や酒を楽しみつつ、2人の軽快な会話に耳を傾けた。
茂木さんは、トーク前に益田市内をランニングしたといい「益田が世界一の街だと思えるところからがスタート。その理由を探せばいい」と語った。多様な視点を導入する必要性を説き「話し合う中で、地元の人が気付かなかった魅力が見えてくる」と助言した。
正木さんも益田市に既にあるものや、資質を生かしブランド化することが大切だと強調。「外側の人間としてこれから一緒に考えていけたらいい」と語った。
参加した石見神楽久々茂保存会の代表でもある会社経営、島田祐司さん(43)は、地方だから遠慮する必要はないという茂木さんの言葉が心に響いたとし「まだまだ挑戦していける可能性を感じた」と話した。
(藤本ちあき)