【出雲】出雲市内の児童、生徒が21日、出雲大社社務所(出雲市大社町杵築東)で英語版の百人一首を体験した。アイルランド出身の翻訳家ピーター・J・マクミランさん(相模女子大学客員教授)=京都市在住=が2008年に英訳したもので、児童、生徒は熱戦を繰り広げた。
東京五輪パラリンピックでアイルランドのホストタウンとなった益田市との交流事業に関連し、マクミランさんが提案し、実現した。ボーイスカウト大社第一団に所属する市内の小学3年生から高校3年生の27人が参加した。
学年ごとに4部門に分かれ、読み手はマクミランさんが務めた。児童、生徒は畳の上に正座。英語で読まれる句に耳を澄ませ、20枚ある札の中から勢いよく手を伸ばした。
市立多伎中学校2年の柳楽海翔(かいと)さん(14)は「英語なので難しかったが、またやってみたい」と話し、マクミランさんは「子どもたちが熱心に取り組んでくれたので、とてもうれしい」と喜んだ。 (藤原康平)